agbee Diary
きみちゃんとagbee(3) ~提携前夜編~

きみちゃんとagbee(3) ~提携前夜編~

   

きみちゃんの気持ちに初めて触れた日

インタビューで色々と話を掘り下げていくうちに、きみちゃんが就農した理由や、1人で農業を続けていくことのシビアさに触れました。そして、普段SNSで様子を見たり、たまに野菜を買いに行くなかで、都心で農業をする豊かでキラキラとした部分しか見えていなかったことを知りました。私は、きみちゃんがどれだけの覚悟と孤独を抱えて、それでも希望を持ち続けて、農法の改良や販路の拡大にチャレンジしているのかということを、ズンと受け止めることとなりました。

   

何かきみちゃんにとって希望の持てる良い情報を話したいなと思い、大学院時代の出身研究室が取り組んでいる“agbee”という農業ロボットのプロジェクトについて話しました。「最近、わたしの研究室が手掛けているロボットがBouncyというメディアに取り上げられたんだよ」といって、動画を見せた時、きみちゃんは「こんなロボットがあったらいいね〜」と言ってくれたのを覚えています。私は、自分がagbeeに関わることになるとはこの時つゆ程も考えていなかったけれど、きみちゃんと将来なにかできたらなぁとは漠然と考えていました。

   

きみちゃんに初めて見せた、Boucyの動画

   

大学院時代の恩師とカレーを食べながら興奮

少し時は流れて、ひょんなことから私は大学院時代の恩師(現agbee CEOの奥出)が手掛けるagbeeとは別のプロジェクトの中で働くこととなりました。仕事のミーティングを終えて一緒にランチをしている時、奥出が大阪の中西金属工業で手掛けていたagbeeのプロジェクトを、東京で起業するという計画があることを話し始めました。

    

そこで、瞬間的にきみちゃんの顔がパッと思い浮かびました。 カレーを食べながら、「自由が丘で私の同級生が、女1人で農業をしている」という話をすると、奥出の目がキラッと輝き「一緒にやりたい!ちょっと話が本格化したら紹介して欲しい!」と、すぐに反応に熱を帯びた反応が返ってきました。

   

つづきます